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風邪引いたらアイスだよね。

とか思う傍ら、自分はゼリーも大好きです。
ウィダーイン最高。あとMOW最高。今の時期はピノも最高。


なんかサイト巡ってたら具合悪くしてる人多発? ていうかみどうさん大丈夫なのか。生きてますか。私熱出てないよ!!!!
あ、でもアレはアイコン抑止力かな。
ちなみに凛スキーの友人は、メッセで弓を弄くるネタを話すとほぼ確実にメッセを落とされる、もしくはメッセージが届かないという、酷い抑止力パッチが当たっています。
みんなも抑止力に気をつけて。

以下衒いなく弓槍。
サーヴァントってか、ランサー風邪ネタは描きかけのがあるのですが、いい加減仕上げ無いと、そろそろ発酵しそうです。(しません)




「喉いてえ」
「……仕方ないだろう、そう言うものだ」

 珍しくアーチャーの声が優しい気がする。自分が横たわるベッドの傍に座って、袋から何やら箱を取り出す弓兵を見て、ランサーはそんなことを思う。
 声を出すたびに、浅く咳き込むたびに熱を持った喉が痛むので、思わず眉根を寄せた。
 その表情の変化を目ざとく見つけたアーチャーが、手を伸ばして目許を柔らかく撫でてくる。箱を支えていた指先が冷えていて、そこに懐くと、指は目尻を軽くつついてすぐに、離れていってしまった。

「あー…」
「全く。……少し、待っていろ」

 槍兵の不満気な声に笑ったアーチャーが、手にした箱を開き、中の包装を解く。鮮やかな果実の写真が印刷されたそれを見て、ランサーは首を傾げた。視線だけで、それ何だ、と問うと、意図を察したアーチャーが、淡いオレンジ色の「実」を摘み、彼の口許に差し出す。 触れる前から伝わるひんやりとした感触に数度目を瞬かせた後、口を開いて表面を齧った。
 少ししっかりとした歯応えの後、微細な氷粒の合間から漂う果実の香りに眦が緩む。

「……ん…、…」
「ゆっくり食べるといい、……ランサー」

 キモチイイ、と声にするには曖昧な、甘えたようにも聞こえる調子で口にして、喉を冷やされる感触に目許を和らげる。つられたように笑むアーチャーの顔を視界に納めつつ、ランサーは早くも溶け出すアイスを、摘んでいる指ごと含んで舌の上で転がし、溶かしてから、ゆっくりと喉を上下させた。
 軽く噛んで逃がさないままの指も軽く吸って、冷やされた舌で舐ってから、ようやく離す。満足気に頷いたところで、笑みを若干ぎこちなくさせたアーチャーは手を引いて溜息をついた。

「…指は、溶けないぞ」
「とけたら困る」
「確かにな。……溶けたら君を触れない」

 悪戯を成功させたはずが、さらりと告げられた言葉にランサーの余裕の笑みが固まる。視界の中で、溶けたアイスと薄く纏い付く唾液で濡れた指先を舐め取り、甘いな、と所感を漏らすアーチャーの仕草に、笑みを凝固させたランサーの目元がますます赤くなった。

「…、………お前さ、時々とんでもねーよな……」
「そうか?」

 君ほどでは無いさ、と嘯く声を断固否定しながら、嘘つけこのやろう、とばかりにランサーはアーチャーを睨む。
 きつい、というより拗ねた色の濃い視線を受けとめた当の本人は、色の違う実を指で摘んでから、今度は自分の口元にそれを運んだ。

「アイスと一緒にひとの指を食べたがる、君ほどでは無いよ」

 そう告げて口の中に『実』をしまいこんだ顔が、寄せられる。
 人のこと言えねえだろ、だとか、伝染るぞ、だとか言いながら、ランサーは薄く唇を開いて、顔を傾いだ。


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イヤアアア恥ずかしい、何このバカップル。だがそこがいい。(一人上手)