※汁気あるので、緩衝帯。(ぬるいですけど)












































 


■ アクシデント ■

「……、…ン…、……」

 くふ、と鼻を鳴らす呼気のあと、こぼれたランサーの声にすら性感を煽られて、褐色の下腹が軋む。
 なんだってこの男は簡単に膝を折って、ちょとそこまで出かけようぜ、とでも続きそうなノリで、己の股間に顔を埋めているのか。アーチャ−には全くもって訳が判らない。
 ついでに言うと、そういう状況下でランサーに下衣を寛げられた瞬間、実にあっさりと下肢に熱を集めてしまった自分にも、彼は盛大に困惑していた。
 とはいえ、あるだろうと高を括っていた余裕は欠片も無く、思考を他所に遊ばせて置かないと、あっと言う間に熱に攫われてしまう。
 巧拙以前に、彼が己の性器を口に含んでいるという事実は、アーチャーの情動を強く煽っていた。
 いつもなら同じ高さで眺めているはずの彼の蒼髪が、開いた脚の間で、濡れた音を伴って前後に動く。
 柔らかな口腔の粘膜の感触をもっと欲しがって、知らず内頬を先端で削るように腰を揺すって、アーチャーは熱を隠さない息を解いた。

「ラン、サー…、……ッ…」
「ぅン…? ……ど、した……」

 口に亀頭を含んだまま喋るせいで、きつく張り詰めた陰茎を歯列が掠め、鋭すぎる性感が腰裏に蟠る。
 着実に追い立てられていく悔しさも隠すのを止めて、眼下の緋色を睨んだ。
 愉悦を堪えるべく緊張を繰り返して軋むだけ軋んだ腹筋が、痺れさえ覚えている。
 余裕のありそうな声の主の眦が、予想に反して興奮に染まって薄く濡れていて、それだけで、含まれた性器の先が跳ね、唾液とは違う潤みが覗いた。

「……、…もう、離せ…、…」
「……、何で…?」
「…、……だ、から、…もう…、…」

 限界を訴える言葉の続きそのままに、余裕を欠いたアーチャーの声色に、浅く、先だけを含んだまま緋色の双眸がこちらを見上げてきて、意味深に笑う。
 彼の口腔に放つことを避けたがって、だめだ、と唇を開きかけた瞬間、弾力のある先を形が変わるほど強く吸われて、強烈な快感に目が眩んだ。
 粘膜の奥に突き込みたくなる衝動を堪えて、反射的に腰を引く。

「……く…、ぁ……!」
「……、ン・ぅ……ッ…」

 窄めていた唇に幹が摩擦される刺激に勝てずに、堪えを手放した性器が熱を爆ぜさせる。
 胸を喘がせながら呆然と、白い飛沫を髪や肌、舌に纏い付かせたランサーの姿にようやく、あと少し、が堪えられなかったことに思考が追いつく。
 そのまま呼気を貪っていると、片目を瞑った不機嫌な表情の彼と、目が合った。
 
「……、…」
「……あーもー、……もったいねぇ……」

 何してんだよ、と己を詰る声も甘く崩れていて、達した余韻に浸る余裕も無いまま、アーチャーは再び息を詰めた。




深夜の1時とかに開けたビールの存在さえ忘れて、ちん子さん資料とか、汁の塗り方だとか、モザイクのかけ方だとかをあさるべく、ものっそい真剣な顔つきでエロサイトをまわっていた自分が滑稽でしょうがありません。ばーかばーか。
このあと早漏って詰られて(からかわれて)、へこむか逆切れで滾るかのどっちかだと思います。
それにしても髪に出すっていいなぁ。舌出しもよいですよね。

2007/09/04up.
SAI/Photoshop7.0


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