※肌色なのでー、緩衝帯。(ぬるいですけど)












































 


■ わらいあう ■

「うりゃ」
額を押し付られる。それから、硬い髪を混ぜっ返す指の感触が続く。

「っ、こら。…じゃれるな、ランサー」
抗議の声が笑っている。間近の笑顔は、視覚では無くて触覚で感じ取る。

「良いじゃねぇか、お前だってじゃれてんだろ」
子供じみた返答を聞きながら耳傍を擽って、指先の熱を返し、解けた髪を指に絡める。

「先に君が仕掛けたんだろうに、…って、くすぐったいだろうが」
「擽ってんだ、当たり前だろー。何言ってんだよ」

何でも無い遣り取りと、交わす笑顔の心地良さに、どんどん表情が緩む。
易い幸せこそがかけがえの無いものだと実感するのは、今ではないいつか。



弓槍ー、弓槍ー、とかわめき散らしながら描いたらくがき。
色を塗っている最中、頬は染めるべきが染めぬべきかですごい悩んだのはしみつ。

結局染めなかった訳ですが、…うん、染めたらあざとくなった気もするからいいや。
なかなかこんな風に笑いあうことの少ない二人ですが、幸せになって欲しいなぁ。(病)

2007/03/10up.
SAI/Photoshop7.0


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